シンガーソングライター谷山浩子さんについてなんとなく書きたくなった日曜日の朝

そもそもシンガーソングライターって言葉今でも使うのだろうか?

まあいいけど。

谷山浩子さんについて何か文章を書きたくなったよ。

詩がすばらしいくて、感動して泣ける曲も多い。

メロディーやリズムが、曲によっていろいろ変わっていて面白い。

歌が上手い。

ラジオやコンサートでのトークが面白くて、楽しい。いつまでも聞いていたい。

小説も書いていて、それがまた独特の世界観をもっている。

でもね、谷山浩子さんを知らない人から、「どんな曲なの?」って聞かれたら、「うーん」と困ってしまう。簡単には説明できないし、自分自身の思い入れが強すぎて客観的に語れないということもあるから。

シュールレアリスムみたい?とか、プログレみたい?とか言うのは簡単だけど、なかなかそんなお仕着せの定義には収まらない気がする。

「不思議な世界」といえばまちがいではないが、なんか表現が安っぽいな。

「歌謡曲」じゃないよね。と思うけど、いや待てよ。何百曲もあるので、なかには歌謡曲風のものもあることはあるんだよね。メインではないが。

ネットでは暗いとか怖いという意見も目にしますが、僕はあまりそんな風に思ったことはないな。かわいいから。

声がかわいい。歌の内容もかわいい。

でも印象は年齢によるだろうなと思う。僕がNHKみんなの歌で「まっくら森の歌」を聴いたときはすでにいい歳になっていたけど、あのとき小さい子供だった世代の方たちにとっては、マジで怖かった可能性があるな。

時代の変化もあるな。30年前、40年前といまとでは、世の中の評価基準がずいぶんと変わっているから。

たとえば「あたしの恋人」なんかは、いま新曲として出したらびっくりするんじゃないかな。

いま いま いま いま

というと、小説「悲しみの時計少女」を思い出すな。復刻版も出ています。

関係ないけど。

あの本の最後のほうで、登場人物が浩子さんを「売れない歌手」という場面があった。

谷山浩子さん自分のことをモデルに小説書いているのに、自分で自分を売れない歌手だなんて。でもそういうところが大好きなんです。僕はね。

自分を絶対に持ち上げない。いつも謙虚。書いている詩も文学的で深くて美しいし、曲の構成も、歌もピアノもすばらしいのに、すごく謙虚なんですよね。そこがいい。尊敬します。

とりあえずなんとなく書きたい欲求が満たされてきたので終わる。