9.11

今日は9月11日でした。2001年に同時多発テロが起きた日です。
今でもあの時の衝撃をはっきり思い出します。
あの日をさかいに、世界は変わってしまったような気がします。
ニューヨークでは確かに何の罪もない人たちが5000人殺されました。
しかし、その後アメリカはイラクで何の罪もない民間人を3万人殺しています。
アメリカ人もね、兵士はイラクやアフガニスタンでいっぱい死んでいるんですよ。
一番危険な前線に送られるのは、だいたい低所得層の出身や失業者でやむなく軍隊に入った人が多い。
僕の知り合いにも息子を二人ともイラクで亡くした人がいます。
アメリカは今でも厳しい階層社会です。
谷山浩子さんは2002年に「翼」というアルバムを出しました。
ジャケットには中央アジア風の女の子が大きく写っていて、かなり目立ちます。
その女の子のきれいな目が力強く、まっすぐにこちらを向いていて、何か強いメッセージを感じます。
「学びの雨」を聞いていきなり泣きました。
「涙といさかいが織りなす人の歴史」とは、まさに核心的な一言です。
しかし浩子さんの歌は僕たち希望を、生きていく勇気を与えてくれます。
「何もない荒れ地にも 花は咲くだろう 一粒の種がここにある限り」
どんなに困難な状況でも前向きな言葉を絶やさない浩子さんは、やっぱりすごい人だと思います。